「自然素材を使いたい」という相談は多いのですが、「どれを選べばいいかわからない」という声も同じくらい多いです。ヒノキ、竹、和紙。それぞれに得意なことと苦手なことがあります。コストも手入れの手間も違います。正直に比較してみます。
ヒノキ:香りと耐久性、でも水には注意 ¶
ヒノキの最大の特徴は、あの独特の香りです。フィトンチッドという成分が含まれており、リラックス効果があるとされています。耐久性も高く、適切に手入れすれば数十年使えます。ただし、水に弱い面があります。キッチンや洗面台での使用は、定期的なオイル仕上げが必要です。価格は他の木材より高めで、無垢材のフローリングなら1平米あたり8,000〜15,000円程度が目安です。
竹:成長が早く、環境負荷が低い素材 ¶
竹は、木材より成長が早く、環境負荷が低い素材として注目されています。フローリング・家具・カゴ・ブラインドなど、用途も広い。硬度は木材より高く、傷がつきにくいのが特徴です。ただし、湿気に弱い面があり、高湿度の環境では反りや割れが起きることがあります。福岡のような湿度の高い地域では、使用場所を選ぶ必要があります。価格はヒノキより安く、フローリングなら1平米あたり4,000〜8,000円程度。
和紙:光を拡散させる、繊細な素材 ¶
和紙の最大の魅力は、光の拡散です。障子に使われる和紙は、直射日光を柔らかく拡散させ、部屋全体を均一に明るくします。壁紙として使われる和紙は、珪藻土と同様に調湿効果があります。ただし、破れやすく、水に弱い。子どもやペットがいる家庭では、扱いに注意が必要です。価格は用途によって大きく異なりますが、障子紙の張り替えなら1枚あたり1,500〜3,000円程度。
素材選びの基準:何を優先するか ¶
素材を選ぶときは、「見た目」より「使う場所の条件」を先に考えることをおすすめします。湿度が高い場所にはヒノキより竹、光を柔らかくしたい場所には和紙、長く使いたい場所にはヒノキ。それぞれの特性を理解した上で、予算と手入れの手間を考慮して選ぶのが、後悔しない方法です。
自然素材は、選ぶときより「使い続けるとき」に本当の価値が出ます。手入れの手間を楽しめるかどうかも、選択の基準の一つにしてください。個別相談はこちらから受け付けています。